クラウドファンディングを活用した<入場料100円の演劇公演><若手による若手のための戯曲賞>ふたつの企画を柱としたプロジェクトです
「名前のない星」プロジェクト
次世代に演劇をつないでいくための実験企画
「名前のない星」戯曲賞
―全国の若手演劇人を選考委員に置き、次世代を担う作家を探すための戯曲賞―
小説の賞に対して戯曲賞が驚くほど少ないことを、ずっと悲しく思っていました。
それならいっそ自分でつくってしまえと思い立ち、新しく戯曲賞を創設することにしました。
演劇を観たことがない人も、演劇をやっていない人も応募できるようにするため、小説、絵コンテ(ネーム)形式でも応募することができます。
作品受付が終了し、合計89品の応募がありました。
ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。
選考結果は特設ページで更新していきます。
下のリンクからお入り下さい。
代表・叶凪生について
1970年代の終わり、東海地方の町工場に生まれる。地域随一のヤンキー中学を、息をひそめて卒業し、高校では演劇部に入部、演劇の魅力に取りつかれる。
在学中にバブル崩壊のあおりで実家の工場が倒産。それを期に毒親と絶縁するため家出、高校も中退する。
以降、全国を転々としながらも演劇と関わり続ける。
23歳で劇団を旗揚げする。「入場料5円」を掲げ、地元の小劇場で動員400人を達成。しかし劇団を維持できず旗揚げで解散。
暗黒舞踏家に出会い関東へ。欧州ツアーや各種ワークショップ公演に参加しながら、暗黒舞踏と野口体操を学ぶ。
2009年某小説新人賞を受賞し小説家デビュー。単行本2冊を刊行。
並行して地元で有名なブラック病院の救急外来事務や鮮魚おろしの仕事等、取材を兼ねた重労働に従事する。
自転車操業的な生活が、コロナ禍で一旦休止する。
立ち止まってふと周囲を見渡すと、「現在」が演劇の転換点である事に気付く。
すなわち、演劇がメディアとして生き残れるか否かの転換点――
無料のメディアが氾濫し、若者の貧困が叫ばれる中での、演劇チケットの高騰。
既存観客に向けた内向きな演劇の横行。
「演劇を上演すること」、「演劇を観劇すること」が、いずれもお金がある人のみに赦された、高価な趣味になってきているのではないだろうか。
演者・観客共に高齢化が進み、作品と観客層が共に衰亡し始めているのではないだろうか。
そんな中、お金が無く、知名度も無く、しかし実力のある若い演者が集まった。
お金が無くとも演劇をやれる、観れる、そんな公演を実現できないだろうか。それにクラウドファンディングを活用できないだろうか。
お金のない劇団が、若い観客層に渾身の演劇を届けたい。
演劇凋落の転換点において、現状に抗うための一つの希望、一つの実証実験として、本クラウドファンディングを構想した。
2024年9月1日に叶和泉から叶凪生(かのうなぎ)に改名。